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ビリジアンを知っていたからってね

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

生粋の緑色好きである。
試しに「エンタラクティブライフ」内を「グリーン」と検索したら、結構ひっかかった。
そういえばグリーンカーテンネタもよくあるからだろう。

身に着けるものなんかも自然と好きな色が集まってくる。
緑色は平和をイメージする色で、勝負とかするには向かないらしい。
そういう意味でもなんだか自分に合っている感じ。

先日のイベントのお手伝いの時、一緒になった方に「緑色が好きなんですか?」と聞かれた。私が身に着けていたスマホショルダーストラップの色を見て、そう思ったのだそうだ。
それに気づいてもらえただけで、とても観察眼のある方なのだなぁとわかった。

そこで私は嬉しくなって、「緑好きは緑好きでも、いろいろ変遷があってね……」
と、そこまで他人は興味がないであろう、自分の緑好きの歴史を嬉々として語った。
いや、聞いてもらった。お相手は20代の女性である。

ペパーミントグリーンから始まり、萌黄色、モスグリーンなど緑は緑でも好きな緑に移り変わりがあったのだ。
あ、ちなみに緑茶もずっと昔から好き(はい、聞いてませーん)。
明るい黄緑みたいな色も好きだったことがあるし、ビリジアンの時も……

というと、彼女は「ビリジアン?」とキョトンとした。
私も驚くほど自然にその色の名を口にしたのだが、おっと待てよ、ビリジアンは通じない。
「絵の具になかった? ビリジアンって」
もうこうなると、若者に嫌がられる、「私たちの時代はね……」トークのまんまなのだが、
自分がビリジアンという名がすっと出て来たことへの驚きもあり、止められぬままビリジアントークに突入していた。
絵の具の中で、唯一毒性があるのがビリジアンじゃなかったっけ?
赤、黄、青なのに、なぜ緑だけビリジアン呼びだったのだろう?
でも小学校で一式そろえた絵の具のチューブには、まさにその名が書かれていたよね。

その後、彼女よりさらに若い10代の子がいる場でも、場繋ぎがてら、くだらないしオチもないとわかっていながら「ビリジアンって知ってる?」と聞いてしまった。
皆、知らなかった。もちろん絵の具にその名はなかったらしい。
でも次の瞬間「これですか?」と緑色のスマホ画面を見せてくれた。
秒で検索。流石すぎる。

ちなみにぺんてる株式会社の公式ホームページによれば、現在も12色入り以上の絵の具セットには「ビリジアン」がラインアップされている。
ビリジアンは混ぜても作れない色として存在し、毒性は少ないのだそう。
子どもの頃、「緑色だけは食べたら毒なんだよー」って確かに聞いていた気がするのだが、いや、そもそも絵の具は食べるものではない。うん。

時代の流れで色の呼び方にも移り変わりがあるが、例えばファッションやインテリアの流行色などで使われる色の名からふたたび浸透していくことなどもあるらしい。
美術・アート関連に携わっている人なら、色の名の知識も深いだろうから、今は年齢も何も関係ないのかもしれない。

でも今になって思う。やっぱり小さい頃から緑がすきだったのかなぁ。
だからビリジアンって響きも加えて、よく覚えていたのかなぁ。

幼稚園は「まつ組」だったし、高校・大学も松がつくところだった。
こうなったらもう、「緑に愛し愛された人」ってことにしちゃおうか。
大袈裟なことを思いながら、やっぱりさりげなく持ち物に気づいて「緑色が好きなんですか?」と聞いてくれた彼女のコミュニケーション能力に、ありがとうの気持ちがこみ上げた。

シュレックじゃないけど日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。 いまやすっかり緑好きが定着し、私といえば緑というイメージが定着しているみたいだという嬉しい話。...