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ライブに酔う3日間だけのミュージカル『Janis A Night with Janis Joplin』

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誰かと一緒に観劇すると、共感が何倍にも膨らんだり、違った目線がプラスされます。
作品をフィーチャーしながら、ゲストと共にさまざまな目線でエンタメを楽しくご紹介します。

今回ご紹介する作品は、ブロードウェイミュージカル『Janis』。
観劇後に感想をシェアしたのは、デジタルファイリング・ラボ 代表の福永恵さん。

『Janis』は、伝説のロックシンガージャニス・ジョップリンの“亡くなる1週間前の、一夜のコンサート”をコンセプトに、ジャニスの半生を舞台化した作品。ジャニスが自分の半生を語りながら、名曲の数々を歌い、彼女に影響を与えたシンガー・アーティストたちの曲とともに物語を紡いでいく、ライブショウのようなミュージカル。
ジャニスを演じたのはアイナ・ジ・エンドさん。ジャニスに影響を与えたアーティストたち、アレサ・フランクリンをUAさん、ニーナ・シモンを浦嶋りんこさん、オデッタ、ベッシー・スミスを藤原さくらさん、エタ・ジェイムスを緑黄色社会の長屋晴子さんが演じた。公演は3夜のみというプレミアライブのような時間。東京国際フォーラム ホールAで上演された。

※以下、作品のネタバレを大いに含みます。

現役アーティストたちに
出演オファーした理由に納得

栗原 ほとんどライブショウでしたよね。
福永 ライブじゃん! と思った。
栗原 私はジャニスが亡くなるまでのドラッグに溺れるシーンなんかが描かれるのかと思っていたら、ひたすら歌声を堪能できるライブショウでしたよね。
福永 いやぁ、でもすごかった。アイナさんとUAさんが出るというくらいで、特に前情報も入れずに観たけれど、バンドの人たちもすごいし、演奏もすごくよかった。
栗原 一生懸命、手拍子とか拍手とかしたけど、ヒューヒュー言えないのがつらかった。それくらいライブ感があったよね。アイナ・ジ・エンドさん、すばらしかった。私は映画「SING 2」でアイナさんが吹き替えをやっているのを聞いてすごく良かったので、演技もできるんだなと思っていたから期待はしていたけど、今日のジャニス役はすごくハマっていたなと。
福永 私、日本人でジャニスといえば、金子マリさんか、PEARLの田村直美さんか、Superflyが浮かんでいたんだけど……。
栗原 この作品の総合プロデューサーの亀田誠治さんが、アフタートークでお話していたけど、27歳で亡くなったジャニスとほぼ同じ年齢の人にオファーしたと。その他のキャストも一人一人お手紙を書いて口説いたと言ってたね。皆、それぞれが聴いてきた音楽のルーツの中にそれぞれが演じたアーティストの曲が影響しているというはず……という確信があったと言ってたのが印象的だったなあ。
福永 たしかに。長屋さんも緑黄色社会で活躍しているけど、こう言ってはなんだけど、それより全然良かった。
栗原 芝居心もすごくあったよね。

福永 アレサ・フランクリン役のUAさん、良かったよねー。私、今年のFUJI ROCKでUAさん見たんだけど、その時とのギャップがすごかった。ハマり過ぎてた!
栗原 シルバーのキラキラの衣裳、普段のUAさんのイメージと違うもんね。太ももまでスリットが入ったドレスで、脚めっちゃきれいだった。私はアレサ・フランクリン大好きなので、あと2曲歌って! とか思ってた(笑)。

ジャニスとアレサの掛け合いに涙
ミュージカルはイチラスが盛り上がる

栗原 
福永さん(以下、めぐさん)は、初ミュージカルとのこと。若干アレルギーがあったということで避けていたそうですが、そのめぐさんが初めて観るミュージカル作品としては最高だったのでは?
福永 そうですね。私たちはジャニスの人生がどうなるのかを知っているから、歌がとにかく好きだった少女時代の話をしつつ、全身全霊で歌っている彼女の姿を観ればみるほどせつなかった。孤独というキーワードも結構出てきたし。
それにしても前半のラストのジャニスとアレサの掛け合いがもうすばらしかった。
栗原 ミュージカルの休憩前、1幕最後の曲は「イチラス」と呼ばれたりしていて、すばらしい曲が多く、盛り上がる構成が多いの。『Janis』はミュージカルっぽくないなんて話したけれど、そういう意味では、やっぱりちゃんとミュージカルの構成なんだなと思った。
福永 そうなんだ。知らなかったー。アレサを演じたUAの煽りで立ち上がるとは思わなかったし、思わずウルっときてしまった。
栗原 あれはもう、本業ならではだよね。私は生でUAさんみるの初めてだったのだけど、よし来たーと思って立ち上がったら、周り誰も立っていなくて1列目だったからすごすご座りました……。
※今回、チケットはそれぞれ取っていたので福永さんと客席はバラバラ。私は2階席の1列目で、福永さんは1階席でした。

ミュージカルも多様性
ロックミュージカルもあります

栗原 普通のミュージカル作品では女性の率がほとんどなので、あんなに会場に男性がいるのは珍しい。フォーラムの男性トイレにあんなに列ができているのを見るのは新鮮だったかも(笑)。ジャニスのファンも亀田誠治さんのファンもいたよね。
福永 年齢層も高かったよね。それにしてもどれくらい稽古期間あったんだろう。それこそ緑黄色社会もUAも夏フェスに結構出てるから忙しかったはず。
※福永さんは音楽業界に精通していて、某ロックフェスティバルのお仕事もされているためにそちらの事情に明るいのです。以下、夏フェスの話題で大盛り上がり! フェスもコロナ禍で3年振りの開催だった今年、やはり感慨深かったそう。エンタメもあらゆる場で多くの制約を受けながら今に至るのです。

栗原 
めぐさんは今回が初ミュージカルという話に戻りますが、苦手意識がある理由はやっぱり突然歌い出すのはちょっと……みたいな感じですか?
福永 そう、タモリさんじゃないけど(笑)。
栗原 それもいつかは……。
福永 克服? じゃあ、それはぜひ栗さんに。
栗原 ミュージカルにこれまで縁がなかったけど、とりあえず観てみたいかもという方にオススメしやすい作品とかもありますので!
それからミュージカルには『RENT』や『ヘドウィグ アンド アングリーインチ』などのロックミュージカルと呼ばれるジャンルもあるので、またオススメしていきますね。
福永 ぜひ。舞台も観れて良かったけど、こうやって感想を飲みながらシェアできて良かったです。もう一回観たいと思えたから、wowow入ろうかな。
栗原 ブロードウェイ版も放送が控えているみたいですね。私もチェックしよう。
今日はありがとうございました。

退場時にセットリストが配られたというのもまた、ただのミュージカルじゃないし、総合プロデューサーの亀田誠治さんならではという気がします。 <ヒノマル食堂 有楽町店>
今回エンタラクティブしてくださったのは……
福永 恵 (Megumi Fukunaga)さん 
デジタルファイリング・ラボ 代表
コンサートプロモーター、アーティストマネージャー、PRプランナー、某音楽フェスティバルの報道向けの管理サイトに採用され、会員システムなどの構築・運営に23年携わる。
2015年に取得した整理収納アドバイザーという資格をとおして、整理収納理論が家の片付けだけではなく、事業や業務にも活かせることを確信する。さまざまなプロジェクトで得たデジタル整理の経験をまとめ、2021年デジタルファイリング・ラボを立ち上げる。デジタルファイリング・ラボ