理由あって週イチ義母宅 PR

靴下捜索隊、出動!

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理由あって週イチ義母宅に通っている。
これは、主にその週イチに起こる、今や時空を自由に行き来する義母とその家族の、
ちょっとしたホントの話だ。

毎朝服薬管理でヘルパーさんに入っていただいている。
気になったことなどを数行書いていただき、こちらからも伝言を書き留める交換日記のようなノートを設けている。
直接顔を合わせることがほとんどないヘルパーさんに対して、
「いつもありがとうございます」と伝えられるのは、精神衛生上いい。
こちらの都合ではあるが理解いただき、もう何年もこの形だ。

月イチで訪問してくださるケアマネージャーさんもこのノートを見て、
体調や諸々の進行具合をチェックしてもらえるという流れになっているので、
今のところはうまく機能しているのだ。

今日はそのノートにヘルパーさんから
「また靴下が見当たりません」のようなメッセージがあった。
衣食に関して親族にリクエストがある時も急でなければこのノートに書いておいてくれるのだ。

たしかにこれまでも靴下は隠れがちだった。
夫が買い足したことも数度ある。
これは、片付かないお部屋エピソードでも「あるある」である。
いや、洒落ている場合ではない。

洗濯ものを畳んだりするのはせっせとする義母だが、「分類して、しまう」はすでに怪しい。
靴下は書類の間から出てきたこともあるし、
なぜそこに? というところまで運ばれていることもある。

ふと、テーブルの下の義母の足元を見たら、オシャレな感じになってた。
ストライプで統一はされている。
ははーん、これでヘルパーさんのメモにつながるわけか。


さあ、神経衰弱をはじめよう。
いくつかの衣類ボックスをチェックしながら、片方しかない靴下を一箇所に集めた。
奥の部屋からもペアを見つけた。

「ないない」とか「困った」みたいなネガティブワードを口にすると逆ギレされる可能性もあるので、なんでもないことのように捜索し、
なければないであきらめる。

結果、2つの細長いケースの一つには10組の靴下。もう一つには、10枚の片方だけの靴下が収納された。
定位置を決める前に買い物に行き、戻ってくると、10組の靴下がケースごと見当たらない。
ふだん使わない奥のリビングに、忘れられたように置かれていた。

「なんでこれ移動しちゃうの?」などとは言わない。
だって「私はそんなの知らないよ」って言われちゃうから。
今日の義母宅周辺は、雨も降り湿度も温度も高く、健康な私でも体にこたえる。
余計なイライラは発生させないのが優先事項ナンバーワンなのだ。

最終的に2つのケースには、「くつ下」と「くつ下バラ」というラベリングをして、
廊下の衣類ボックスの並びにセットした。

ヘルパーさんへのノートには靴下に関するメモのところから矢印を引っ張ってこう書いた。
「靴下捜索隊しました。揃っているものとバラのものをそれぞれケースに入れて廊下に置いています。ケースが移動してしまうかもしれませんが……」

ヘルパーさんはプロだから、そんなことにも動じないだろう。
家族のちょっとしたこんな愚痴のまじった報告を読ませるのもこちらの勝手ではあるが、
これも私たち流コミュニケーションとしておつきあいいただいている。

ひとまず、足りないから買い足す……というループを今日は回避できた。

さて、ここまで書くと整理収納のプロの皆さんは、全部同じ色、柄にすればいいのでは?
と思いつくのではないだろうか。
でも、たぶんそういうことではない……と、今の私は思っている。