理由あって週イチ義母宅 PR

はじめての浣腸ポチ

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理由あって週イチ義母宅に通っていた。
これは、今や時空を自由に行き来する義母とその家族の、ちょっとしたホントの話だ。

人生において初体験のことは、大人になってからも結構ある。
ここでもよくそういう初体験を記している。
浣腸を購入したのは初めての経験だった。

義母が入所している施設からある時連絡があった。
義母が便秘しているという。
私が週イチで義母宅に通っている期間は、義母にその傾向は全くといっていいほどなく、
いわゆる快食快腸快便だった。

通い出した頃は、本人のプライドを尊重する意味でも、「下のお世話はいたしません」と線引きしていたが、年月の経過と共に、その辺りも介助が必要になったのだが、
それでもなんでも義母が「快」であったことで、さほどしんどいことはなかった。

入所後、便秘解消のため、浣腸の使用は可能かを問われたが、
これまで全く必要としなかったことを伝えていた。
それがコロナ罹患による入院から退院した後は、どうしても体力の低下は避けられず
ふたたび施設からその確認と要請が来たのだった。

数日間、便通がないことから、浣腸を使用していいでしょうか?という確認だった。
「わからない」それが本音だった。
私は、使用したことも誰かに浣腸サポートした経験もない。
子育てを経験されている方の中には、子どもが小さい頃使ったことがある……という方もいるようだ。

私にとって浣腸といえば、実家の薬箱の中にずーっとずーっと入っているうすピンク色のもの。触るとプニュっとしている感覚は確かめたことがある。
でもそれはずーっと薬箱の主と化していた。

様子を見ながら、どうしても必要であれば、お願いします。本人がどういう反応をするかは、想像がつきませんがよろしくお願いします。
そんな風に施設の担当の方に伝えると、
浣腸を施設に差し入れる要請へと続いた。薬は本人(家族)が持ち込むものを服用・使用するのがルールだからだ。

施設までは距離があるので、インターネット購入して、直接配送することにした。
……と、検索して画面に出てきた浣腸は、種類がいろいろ。子ども用、大人用だけでなく、
液の量が異なるということを知った。30gなのか40gなのか、どちらがいいのかわからない。
施設に折り返し電話をかけ、どちらがいいのかたずねると、40gでお願いしますとアドバイスされた。

人生初の浣腸ポチ。
近年、いちじくといえば、私の顔が浮かぶと言われることが増えたのだが、これは当然、食べるいちじくのハナシである。

無事にモノは届き、様子を見ながら施設にて使用するという。
後日、検診の際にその旨を担当医に相談したところ、浣腸はあまり多用しないほうがいいことを助言された。使った後に急激な血圧の低下を起こしたり、吐き気を催したりすることもあるらしい。
施設には看護師が常駐し、専門的に様子を見て薬を使用するため、あとはお任せする形なのだが、
これが私の今年の夏の終わりに初めて知ったことだった。

91歳になった義母は、今頃、また歩いて自力でトイレに行けるようになるようリハビリを頑張っているはずだ。
施設の人にはこう伝えた。
「義母は人をよく褒める教師でしたが、自分が褒められるのも大好きです。頑張り屋ですから、大袈裟なほどに褒めてヤル気アップさせてあげてください!」

すでにその兆候は見せているようで、施設の方とも意思疎通が出来た。
「あ、ちなみに、これ嫁の立場で言ってるように聞こえるかもしれませんが、息子である夫との共通認識ですので、ご安心ください」
そんな風におチャラけて伝えたことも付け加えておこう。

トイレに行けるようになれば、便秘も解消されるだろう。
だってね、食べる量は減っていないというのだから。