ドラマの中には暮らしや整理収納のヒントがあふれている。
あのテレビドラマのシーンから整理収納のプロが分析・解説する!?
ちょっとニッチなドラマレビュー。
小さなころからテレビドラマが大好きです。
妄想癖がある私は画面を見ながら自由自在に思いを巡らせていました。
整理収納アドバイザーになってからはそのシーンや内容は「整理収納」とリンクしても楽しめるようになりました。
今回私が取り上げるドラマは、西島秀俊さん、芦田愛菜さん主演の「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」です。
かつて天才指揮者と言われ海外で活躍していた夏目俊平(西島秀俊)。 5年前の”とある事件”をきっかけに音楽を辞めてしまう。
娘の響(芦田愛菜)は“とある事件”から父と決別し、今は富士山の麓の晴見市の職員として音楽とは無縁の生活を送っていた。
そんな時、妻の志帆(石田ゆり子)から子供の世話のために日本に呼び戻された俊平は志帆の手筈で廃団寸前の市のフィルハーモニーのマエストロとなることを依頼される。
断るつもりでいた俊平だったが、楽団の練習を見に行ったことをきっかけにマエストロとしてまた音楽と関わっていくことになる。
”とある事件“とは何なのか。そして決別していた父娘の関係はどうなってゆくのか?が今後の見どころです。
まず、聞きなれない「アパッシオナート」という言葉の意味ですが、イタリアの音楽標語で
「情熱的に」「激しく」という意味だそうです。
俊平はこと音楽に対してはいつも情熱的で前向きなのでその事を意味しているのでしょう。
娘の響は一見クールで音楽に関しては情熱的ではありませんが、(むしろ嫌っている)推しの落語家がいるようで、それに関してはかなり熱そうです。根はもしかしたら二人は似ているのかもしれませんね。
さて、俊平は帰国して響とその弟の海(大西利空)と暮らすことになるのですが、家事が全くできません。
ご飯を炊けばべちゃべちゃ、ホットケーキは焦がす、洗濯物を干す様子もぎこちない、音楽以外は何もできない人なのです。
キッチンはオープンでかなり広いのですが、フライパンや調味料などは概ね表に出ていて、引き出しを開ける必要はなさそうです。家事が苦手な俊平にとっては調理道具は目に見えたほうが良いのかもしれませんが、モノが多すぎて料理をするたびに気が散りそうです。
家事が苦手な人ほどシンプルで、モノも少ないほうが、作業に集中できて良いのではと思うのですが、まあ、もともとは妻の志帆のキッチンなので仕方ないですね、ただ火傷やけがをしそうでハラハラします。
キッチンとは対照的にダイニングテーブルはモノが置かれていませんが、実はとても良いアイテムがテーブルの脇にあるのです。それは「ワゴン」です。
「ワゴン」の上にはティッシュや調味料らしきものなどが置いてあり、必要な時にすぐに手に届く場所で待機しています。ワゴンの下の方は見えませんでしたがお茶の道具やランチョンマット、ペンや封筒を切るためのハサミなど文房具もここに少し置いておけば便利だな~と思います。
ダイニングテーブルでは、食事だけでなく、勉強や仕事などをする人も多いでしょう。(我が家も私の仕事は主にダイニングテーブルでします)
様々な用途で使う場合、ワゴンのように一時的にモノを置く場所が隣にあるとテーブルをいつでもフルで使えて便利です。
片付けって実は減らすばかりではなくて、収納の適材適所も大事。ちょうどよいところにちょうど良い大きさの収納を置くことで片付いた空間をキープしやすくなります。
今後の俊平の家事の上達も気になりますが(1話の終わりにはホットケーキは上手に焼けるようになりましたよ)実は本ドラマは一筋縄でいきそうもないのです。
志帆は俊平との離婚を考えているようですし、フィルの団長であり市役所の観光課職員の古
谷(玉山鉄二)が実は志帆と何か関係があるようで……。
玉山鉄二さんが「マッサン」や「BOSS」シリーズのシュッとした感じを完全に封印されていて、最初は玉山さんと気づかなかったほど。地味ぃ~な玉山さんも見どころです。
あとは大好きな富士山がたくさん見られるのもいいですね。
富士山に向かってトランペット吹くとか、見ているだけでも本当に気持ちいいですよ。