三階席から歌舞伎・愛 PR

十一月吉例顔見世大歌舞伎_いろいろ解禁された成田屋の襲名披露

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歌舞伎をほぼ毎月楽しんでいる50代男性。毎月観るために、座席はいつも三階席。
初心者ならではの目線で、印象に残った場面や役者さんについて書いてみます。

今月ご紹介するのは、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 十一月吉例顔見世大歌舞伎です。
あわせて八代目 市川新之助初舞台ということも、ニュースなどでご存じの方も多いのではないでしょうか。
にぎわいを見せた歌舞伎座の様子をご紹介します。

今月から歌舞伎座は劇場内での飲食が解禁になりました。
ご覧ください。この弁当屋の前に並ぶ人の列。
実に久しぶりの光景です。
これを見ると歌舞伎は幕間も込みで楽しむ文化なのだと感じます。
私が観る3階席でもお弁当を広げている方を見かけました。
ちなみに私は、大抵一度外に出て簡単にすませます。
弁当売り場もある地下の木挽町広場もかなりの賑わいでした。
奥にコンビニが入っているのですが、そこにたどり着くのに人波をかき分けてという感じも本当に久しぶりです。

この広場の入口には、襲名からの時間経過を示すこんな掲示板も出ていました。
すべてにおいて市川宗家の襲名というのは特別なのだなと感じます。
歌舞伎座の表も、いつもは掲げられることがない提灯が並んでいます。

成田屋の三升の紋が入った法被を着た方が誘導をしているのも新鮮でした。
三升の紋、シンプルでかっこいいですよね。
その名の通り、3つの升を重ねた文様です。

そういうわけで、今回から昼の部と夜の部の二部制が復活。
出演者も大変豪華です。
観終わって感じたのは「1ポンド(約450g)ステーキを3食続けて食べたみたいでお腹いっぱい」。
ハイカロリーでしたので、少しずつ紹介したいと思います。

文・片岡巳左衛門
47歳ではじめて歌舞伎を観て、役者の生の声と華やかな衣装、舞踊の足拍子の音に魅せられる。
以来、たくさんの演目に触れたいとほぼ毎月、三階席からの歌舞伎鑑賞を続けている。
特に心躍るのは、猿之助丈の化け物や仁左衛門丈の悪役。