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たけしの同世代の人たちと観た大阪の『浅草キッド』

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誰かと一緒に観劇すると、共感が何倍にも膨らんだり、違った目線がプラスされます。
作品をフィーチャーしながら、ゲストと共にさまざまな目線でエンタメを楽しくご紹介します。

今回ご紹介する舞台作品は、に引き続き林遣都さん、山本耕史さんらが出演の音楽劇浅草キッドat 新歌舞伎座。
ご一緒したのは、昨秋につづき関西の整理収納アドバイザーのお2人、尾山敬子さん、二出川ひろよさんとともに大阪・新歌舞伎座で観劇後、語りました。

※以下、作品のネタバレを含みます。

大学を中退した武が浅草にふらりとやって来た。やがて武はエレベーターボーイとして働くストリップ劇場・フランス座で、芸人・深見千三郎の弟子となる。タップダンスを練習し、深見や二郎と共に舞台でコントに出演する日々。しかし、フランス座は客足が減る一方。時代はテレビ全盛期、芸人もどんどんテレビに出始めた。
武は、二郎(のちのビートきよし)の誘いを受け、漫才師としてテレビ進出をめざし、恩人・深見の元を去ることに。そして武はテレビ界のスターになっていく。そんなある日……。

笑いの感度がいい
大阪ならではのネタも

二出川 深見千三郎役の山本耕史さんがカッコよすぎた。
尾山 貫禄があったね。
二出川 歌がめちゃくちゃうまくてうっとり。オーラがあるね。
栗原 山本さんは子役時代に『レ・ミゼラブル』にも出演されてますけど、ミュージカル『RENT』をきっかけにコンスタントに舞台にも出演されているんですよ。
尾山 きよし(兼子二郎)役の今野さんもすごくよかったね。味があった。
二出川 高山役の松下優也さん、歌うまかったねー。3役やっていたあめくさんも良かった。
尾山 テレビとかだったらNGワードの台詞がたくさん出てきたのも舞台ならではやなーって思った。
最初の方(フランス座でのコントのシーン)は、ボケツッコミの感覚が吉本新喜劇のノリにちょっと似てたね。
栗原 笑いが多かったよ。東京はハハッて感じだったから、今日は皆、ワハハハハと笑ってたから、やっぱり笑いへの感度が地域によって違うんだなって思った。
尾山 亜矢役の紺野まひるさんが、なにわのモーツァルトって言ったところも笑ったしね。
二出川 あれは大阪じゃないと知らないな。
栗原 キダタロー? 東京はなかったよ。
尾山 
♪とれとれピチピチ蟹道楽~の歌。
二出川 地域によって違うんやね。
栗原 東京で10/8からやってきたから、カンパニーの仲の良さみたいなものが強くなっている感じがしたなぁ。
二出川 あの台詞量で、熱量で歌うし、踊るし、体力いるね。一日2回公演の日もあって。でも生演奏はやっぱりいいね。
尾山 それにしてもいつも舞台を観るとあの舞台美術の転換に感心する。

(観劇日は深見役の山本耕史さんのお誕生日で、カーテンコールではバースデーソングの大合唱がありました)
尾山 お誕生日のご挨拶を山本さんがされていたけど、ちょっと役のしゃべり方っぽく話していたよね。
栗原 役っぽくべらんめえで話してたね。
二出川 あの人、どこの人?
栗原 新宿生まれ。
尾山 素の境目がどこなのかなぁって気になった。
栗原 今日は特に、お誕生日ということもあって山本さんが最後は中央でおしゃべりしていたけど、普段は林(遣都)さんが最後にご挨拶をしてましたよ。
二出川 でも二人が主役って感じやな。
栗原 たしかに、深見さんの人生の部分もたっぷり出てきたし。
尾山 深見さんのストーリーがベースになっている部分と、たけしのストーリーが……。
栗原 交差してたね。下がっていくのと上がっていくのと。
二出川 それがせつなかったね。でもちゃんとたけしがよく着ていたFICCE(フィッチェ)のセーター着てたな。
尾山 前髪が短いのも似てたし、襟足をちょっとウルフカットみたいにしてたな。
二出川・栗原 そうそうそう!

いつの時代にも通じることを
気づかされる不思議

尾山 最初に深見さんがたけしを舞台に初めて上げるときに言った「人間をそのまま演じれば笑えるんだよ」みたいなさ、あの言葉がよかったよね。昨日、にでちゃんと栗ちゃんとしゃべってたことが、舞台を通しながらリンクしたような気がした。
栗原 お前がやってるのは手段じゃねえか、手段を駆使してやってるだけで、大切なのはそれじゃないみたいなこと言ってたのと、整理収納のことにもリンクしてたね。
尾山 どの時代にも通じる普遍性。社会背景とか時代は違うけど、人って求めるものは変わってないっていうのかな。
栗原 観ながらニヤッとしましたよ。昨日からずっと話してたことと似てるなって。
二出川 似てるといえば、最後のたけしが歌う「浅草キッド」は林くんの歌い方がたけしに似てるなって思った。
栗原 やっぱり最後はたけしに見えてくるから不思議だよね。
二出川 憑依するね。
尾山 声のかすれ具合といいね。

たけしって本当は
どんな人なんだろう

尾山 延々と観ていられるなぁと思ったら、最後、あぁ、もう終わるの? なんて思っちゃった。
栗原 
たけしの人生はその後も続いていくけれど、『浅草キッド』としてはここまでっていう描き方だよね。

新歌舞伎座のお隣、近鉄百貨店内の「卵と私」でふわふわのパンケーキを3人でシェア

※この後、『浅草キッド』に出て来た場所の名や街、NETFLIX作品についての情報などを調べながらシェアしました。
尾山 こうやって舞台を観たりすると、関連することについて調べたりして新しいことを知れるからワクワクして楽しいよね。
二出川 誘ってもらわなければ観ることなかったろうし、観たからこそいろいろ知れて楽しいな。
尾山 今日の劇場は結構、年齢層が高めだったね。ビートたけし世代?
栗原 わぁー、そうか。たけし世代か。林遣都さんも朝ドラに出たりして、全国区だしね。
尾山 それにしてもたけしって、本当のたけしさんってどんな人なのか、実はつかみどころがないイメージがある。やさしいのか、危険な人なのか。インテリなのかやんちゃなのかとか。
栗原 ヒマな時間に本を読んでいたのを師匠の深見も認知していたというシーン、ありましたね。
二出川 あったね。暇やってもみんながみんな本読むわけじゃないからね。ちょっとほかの芸人とは違ったんやろね。
尾山 たけしが監督した映画は観たことある? 私はないんだけど。
二出川 映画館では観たことないけど、テレビのロードショーで「座頭市」とかは観たな。
栗原 私は仕事で「アキレスと亀」という作品を観たな。
二出川 「座頭市」は下駄でタップダンスするミュージカル調のシーンもあってよかった。たけしはタップに愛があるんやな。今日の舞台にもつながってる。
尾山 これを機に今までなんとなく敬遠してたけど、北野武監督映画も観てみようかなっていう気にもなった。観劇後のこのおしゃべりも楽しいから、せっかくならいつものメンバーじゃない人も交えて、こういう場があったら面白いよね。
二出川 栗ちゃん、また企画して~。
栗原 
これまでお2人とは関西で3作品、観劇をご一緒しましたが、全部毛色の違う作品でしたよね。また、そういう作品をセレクトして関西方面の皆さんにお声かけしたいです。もちろんお2人も引き続き参加してくださいね。

出演者の名前が入ったのぼりもはためいていました
今回エンタラクティブしてくださったのは……
二出川 ひろよ(Hiroyo Nidegawa)さん
2010年の資格取得後より整理収納アドバイザー、インテリアコーディネーターとして相談者一人ひとりの暮らしに合ったテイラーメイドなおうちスタイルを提案。2019年には「お掃除スペシャリストクリンネスト1級」も取得。【お片付けとインテリアでおうちをスタイリング】+【お掃除で健康と安全な暮らし】を提唱している。
cafe&SNACK pieni オーナーでもある。
暮らしかたスタイリスト*おかたづけとインテリアn工房 

尾山 敬子 (Keiko Oyama)さん
2005年より整理収納の仕事に携わり、約4000回の現場回数を経験。一人ひとり、1軒1軒のこれからの暮らしに合った整理収納を提案している。2017年から「整理収納からもったいないゴミを減らす ufufu Osaka」立ち上げ、「モノとのつき合い方」をテーマに整理収納の考え方、スキルを通してヒトもモノも家も地球も笑顔になる活動・発信を行なっている。
整理収納サロン in my rhythm(イン・マイ・リズム)

 

その時代を知っている私たちが観た!『浅草キッド』誰かと一緒に観劇すると、共感が何倍にも膨らんだり、違った目線がプラスされます。 作品をフィーチャーしながら、ゲストと共にさまざまな目線でエンタメを楽しくご紹介します。 今回ご紹介する作品は音楽劇『浅草キッド』。ビートたけしの自伝内を舞台化し今作では林遣都さんがたけし役を熱演。歌やタップダンスにも挑戦されています。ご一緒したのは、整理収納アドバイザーの永井美穂さん、三ツ井さくらさん、いわさきなおこさんです。...