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あいがけスキル

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

フリーランスになってからも、さまざまなジャンルの取材をした。
たいてい、それまでの仕事のご縁がつながって受けるありがたいお話ばかりだった。

先日、都内でカレーを食べる機会があった。
おかわりなしの1回盛りのメニューを選択すると、お皿を1枚渡され、ビュッフェスタイルのカレーや副菜を自由に盛るという仕組みだった。

ビュッフェの極意、まず全体を把握。
絶対に食べたいもの、出来たら食べたいもの、食べなくていいものをわける。

おっとー、これは整理収納の極意に似てはいまいか。
ならば「出来たら食べたいもの」の中から、ここでなくては食べられないものと、どこでも食べられるものに細分化しよう。

いざ、大きいスペースのものから皿に盛りつけていく。
こんな感じだろうか。

これは結果論で、実際に店の中でそこまで冷静に慎重に分類していたわけではない。
ここで私が採用したのは、あいがけカレーの盛り付けだ。
中央にライスを盛る。2種類のライスがあったので、好みで7:3くらいの割合で真ん中に細長い山を作った。

皮つきのじゃがいもがすこぶる美味しそうだったので皿に乗せる。
そして、2種のカレーをライスの両サイドに注いだ。

そして、ライスの上に、もやしのナムル、キャロットラペ、キャベツ、いぶりがっこ、コーンらをひとつまみずつ乗せた。
1回のみ、おかわりなしだから、基本は食べたいものを全部乗せ。
なかなかいい感じだ。

友人から「うまく盛れてる」とお墨付きをもらった。
整理収納スキルが活きたのかどうかは別として、取材経験は活きたに違いない。
グルメライターではないけれど、あいがけカレー特集の記事を書いたことがあった。
カレー好きの役者さんたちの、おすすめカレーの記事を校正したこともある。
その時に、中央のごはんの山に両側カレー、山の上に、ぽつりぽつりと付け合わせという
写真を目にしていたのだ。

何が役に立つかわからないね。
いや、なんでも何かの役に立つね。

もう何度言ったかわからないセリフを、都会のカレー屋さんでしみじみと口にした。
もちろん、カレーはとっても美味しかった。