クリッセイ PR

ようこそ、かわいいおせち

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

今年のおせち料理は、1人前×3段の個食タイプのものを選んだ。
2023年最初の食事で食べきってしまったので、正直言ってコスパはとても悪かったと思う。
でもそれなりにお正月らしさは実感できた気もするし、今年のわが家にはこれがちょうど良かった。

そう思えたのにはもう一つ理由があった。
それは、別のおせちを準備していたから。

それは写真のおせちクッキーだ。
昨年お世話になったミュージカル『SERI』の原作者、倉本美香さんのSNSで
「可愛すぎて本当は教えたくないけど……」とこっそり!? 呟かれていたのを見て、
なに、これ、ズッキューン!! となり、その場で予約注文したのだった。

あっという間にSOLD OUTとなる人気商品。
わかる。だってこの可愛さ、ていねいさだもの。

とにかくフォトジェニックなのは、ココア味のしいたけと、プレーンのれんこん。
れんこんの味は最高だった。

かぼちゃ味の伊達巻、黒豆はココア味でくるまれている。
たたきごぼうは紅茶味、そしておせちになくてはならない紅白のかまぼこもしっかり再現。
紫芋が使われた海老は、海老好きの義母のお皿に分けてあげて、
おやつの時間にコーヒーと共にいただいた。

おせちを買うなんて考えもしなかった時から、いつしか「今年は何を買おうかな?」と選ぶのが楽しくなって、
今度はおせちのクッキーに心わくわく。

開けた時のわくわく感は、舞台の幕が開いたときの高揚感にも似ている。
どんなお味かな? と初めて口に入れる時のほんのちょっとの緊張感も、舞台のそれと似ているかも。

1人前のおせちはあっという間に食べきってしまったけれど、
おせちクッキーはちょこっとずつ大切に食べよう。
そんな感覚になれるのもうれしいな。

ていねいなもの、美しいもの、そういうことに心を寄せて、
そういうものを知りたい、伝えたい、楽しみたい。
そんなことを思えたお正月だ。