とりなし隊長のメモパッド PR

どっちが合うと思う? の正しき答えとは

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言い方ひとつで、考え方ひとつで物事は結構うまくいく。これはとりなし隊長がちゃちゃっとメモしたような気楽な記録と提案です。

〈今回のとりなし対象は夫、いや私自身?〉

夏休み、久しぶりに夫婦揃って都内に出かける30分前。
着替えてメイクも終えたところで、2種類の帽子を手に夫に尋ねた。
「こっちかこっちか、どっちが合うと思う?」
つばのあまり大きくない麦わら帽子と、最近購入したリネンのベレー帽。
夫は迷いなく麦わら帽子を指差した。納得してその日のお出かけは麦わら帽子に決定した。

日頃から帽子が好きでよく被るのだが、似合わない形もあるので、手元にある帽子の形はまあまあ限られている。

洗面所でさらに出かける支度をしていると夫がひょっこりやってきて
「どっちも似合うよ!っていうのが正解だった?」とニヤリとしながら言った。
「ウッザ!そんなわけないわ!(笑)」と私。

赤楚衛二さん主演の夏ドラマ『こっち向いてよ向井くん』じゃあるまいし、そもそもどっちも似合うよと言って欲しい〜♪などと言うキャラではない。
キャラ? いや違う、本当にどちらか決めかねていたので、客観的意見が聞きたかったのだ。どっちも似合うよでは質問の答えにならない。
今日の服装と合わせてトータル的に合うのはどちらかを聞いたわけで。
今回の場合は、夫はふざけて言っただけなので、意思の疎通云々ではないので悪しからず。

それにしても声かけや答え方のマニュアル、みたいなものは今も昔も世の中ではウケている。
「女性はこう言ってもらいたいんでしょ」的なものも多かった。
実際、そういうネタを取り上げてはああでもない、こうでもないと他愛ないおしゃべりをするのも楽しいのでいいのだが……。

質問に質問で返すのは結構クセになるよなと実感することも多い。
結婚当初、いや、今でもか? 夫は私が質問すると、私に聞き返すことが多い。
「いや、それ私が質問したんだけど……」と可愛くなく? 言うことも多いのだが、
おそらくそれは私対応で身につけてしまった術なのだろう。
一度答えたら一生回答を変えてはいけないわけではないのだから、カジュアルに答えてもいいのに……とか思う。

ああ、でもたぶん違うんだね。一度聞いたら結構忘れないから「さっきこういったじゃん!」とか「あの時こう答えたよね?」って指摘したりしているんだろうね。

と書きながらいろいろ思って反省してみたり、舌を出してみたり。

すぐに答えられないのは、その答えに明確な理由がない時。
であれば、それを頭につけるのではダメだろうか。
「どうしてって理由はわからないんだけど、感覚的にこっちがいいと思う」みたいなね。
「どうしてもパッとひらめかないから、今日は決めて欲しい」とかね。

私は仕事柄、人に質問することのほうが多くて、それをあれこれ聞くのが好きなので、ずるいといえばずるい。
自分だっていきなりたずねられたら、答えられないこともあるだろう。

でも特にインタビューの時には明快な答えばかりが欲しいわけではなくて、あちらこちらにいきながら、結局答えに辿り着くとか、辿り着かないとかにも価値があるし面白いなと思う。

質問されなれていない私は、パッと答えが出ない時は、頭になにかとつけるようにしている。
「一番が選べないから消去法でいい? 絶対ないなあってのだけ先に言っていい?」
メニュー決めなんかでよくやるのがこれだ。

出先から帰り、一日被っていた麦わら帽子をサラウェイシリカシート®で除湿&消臭管理しながら夫に声をかけた。
「帽子、やっぱりこっちにして正解だったね! 聞いてよかった」
夫がニヤッと笑ってグッドポーズで答えた。