とりなし隊長のメモパッド PR

やっぱりのたらい回しに抗った先に見えたもの

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言い方ひとつで、考え方ひとつで物事は結構うまくいく。これはとりなし隊長がちゃちゃっとメモしたような気楽な記録と提案です。

〈今回のとりなし対象は私〉

そういえば……、先週末から今週頭にあったWi-Fi不通で困ったよ問題のつづきのハナシ。
悪天候後に集合住宅で契約しているCATVテレビ経由のサービス(テレビ、インターネット、固定電話)が不通となり、その際に早々と来てくれた作業員が機転のきく方だったという話が前回。

たらい回しから救い出してくれるのはその人言い方ひとつで、考え方ひとつで物事は結構うまくいく。これはとりなし隊長がちゃちゃっとメモしたような気楽な記録と提案です。今回はわが家に起こった電波障害でたらいまわしにされそうになる案件とその対処の中で出会ったとりなし隊長のお話。 ...

アドバイスの通り送った管理会社の問い合わせフォームからは意外なことに即日レスが届いたが、案の定、「週明けの対応になりますことをご了承ください」とあった。
デスヨネーと心構えはあったので、承知した上で、ネットが不通でかなり困っているので、週明け早急な対応をお願いしたい旨を書き込み、返信をした。

この辺りは、とりなし隊長として培ったスキルを存分に活かして……ということになるだろうか。
※とりなし隊長とは、ものごとを「とりなす」ための言い方や、対応の仕方を常日頃考え、メモしてる人のこと。

そして週明け。笑っちゃうくらいのたらい回しが繰り広げられた。
あんなに用意周到にコトの経緯を報告したにも関わらず、それは管理会社から、それはCATVから、今後はすべて管理会社様経由で、CATV様のほうでご確認いただかないと……のラリーが繰り広げられる。
私は、コートのネットの真ん中で首を右にしたり、左にしたりのような状態にさせられそうになって「これはマズイぞ」と感じていた。

管理会社のご担当者は、親身にはなってくれるけれど、
電話がつながる時間が微妙にすれちがったりしてなーんとなく嫌な予感がしていた。

問題発生は土曜日、週末をはさみ月曜日は解決せず、火曜日は出先で電話のやりとりをすることに。
電気工事を担当した人が(わが家に来た有能な作業員とはまた別の管理会社とやりとりした人)今日は休みのため、詳しいことが確認できない……と言われた。

翌水曜日は不動産系は休みなので、管理会社の人とは連絡が取れないことは明らかだ。
一旦は、木曜日まで待つしかないというような流れになって出先での電話のやりとりを終えていた。

いや、これじゃあとても嫌な気分で数日過ごさなくてはいけなくなる。
そして実際にネットが不通なことは不便極まりなかった。
最寄り駅に着いて、もう一度管理会社に連絡する。
状況は理解したが、なんとか奥の手はないか。明日がお休みなのもわかるので、最短でも木曜日になってしまうというのは、どうにも都合が悪いし、立ち合い工事が必要な場合は、日がなくて下手をすると、さらに週をまたいでしまうなんてことになりかねないから……と伝えた。

最後は結構、泣き落としモードというか、大変困っているのでどーかひとつ……みたいなテンションで丁寧に頼み込んだ。

こちらは悪くないのに、なんでそんな低姿勢にならねばいけないの!! といきり立つ方もいるだろうか。
とりなし隊長的には、どうしたらスムーズにいくのかを実験したい気分でもあるし、はっきり言ってこういう時の私にプライドみたいなものはない。

すると管理会社の担当女性は、取引のある電気設備会社を探して、状況をチェックしてもらえるようにもう一度問い合わせてみますというコメントを残して電話を切った。

これでコトが動かないならもうそれは仕方ない。また考えよう。
帰宅して、紅茶を淹れて一息ついていたところに、電話が鳴った。

「ケーブルテレビ〇〇でございます。」
元気というか、とにかく明るい声だった。そして、「たった今、管理会社とケーブルテレビの担当者で建物の電設・ケーブルチェックをいたしまして、お客様の建物はすべて復旧いたしました!」
と言った。とにかく明るい声で。

「そうなんですか? え、ちょっと待ってくださいね、(固定)電話確認させてください」
「どうぞ、もちろんです!」
受話器をあげるとツーともなにも言わなかった電話口からツーツーという音が聞こえた。

「つながりました。えーっと、テレビ確認していいですか? NHKが映らなかったので」
「どうぞ、どうぞ!」
リモコンの電源を入れ、NHKに合わせると、信号がありませんという無機質なメッセージではなく、滑らかな地上波が映った。

「映りました。では、ちょっとお待ちください、パソコン確認しますので」
「はい、もちろんです!」
リロードして、Wi-Fiがつながったことを確認した。

「つながりました!ありがとうございます」
「いえいえ、これで建物〇〇の設備はすべて完了となります」

と、ここまでのやりとりを思って、あまりに明るい声になんか少しのイラつきを感じた私は、
「わが家以外でも不通のところがあったんですよね?」と聞いてみた。
もう1軒もテレビが映らないとご連絡いただいておりました的なことを、とにかく明るくハキハキ答える。

ケーブルテレビ側には、クレームを最終的にまとめるお客様対応の部署やプロがいるのだろう。
必要以上に謝るのではなく、明るくハキハキと対応することで、好印象を残して処理を完了できるノウハウに違いない。
恐らく、管理会社の担当さんが、「お客様かなりご立腹なので……」と伝えてもいたのだろう。

結果オーライにすることこそが、こうした場合のハウツーなのに違いない。
結果オーライでいい。異議などない。

こんな時私は、こう考える。
「ホラ、あの時のダメ押しの電話が決め手になったでしょ! あのまま言いなりだったら、まだ不通だったからね」
考えるだけでは物足りなくて、コトの次第を夫にLINEで報告。粘ってよかった、復旧したよと伝えた。

「いろいろ連絡してくれてありがとね」
誰より冷静に、ありがとうのスタンプマークとともにそう返信してきた夫に
結局今回もとりなされたのも事実である。

※写真はドーナツみたいにコトがまるくおさまったよみたいなイメージです。