フィーチャー PR

ニューヨークに行きたくなったよ『RENT』

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

誰かと一緒に観劇すると、共感が何倍にも膨らんだり、違った目線がプラスされます。
作品をフィーチャーしながら、ゲストと共にさまざまな目線でエンタメを楽しくご紹介します。

今回ご紹介する作品はブロードウェイミュージカル『RENT』25周年記念 Farewellツアー来日公演。
ご一緒したのは、かたづけこびと 代表の堀中里香さん

東急シアターオーブで上演されたこの公演は、本来なら2020年の3/12~29に予定していた公演が延期されたもの。
『RENT』は日本人キャストによる日本版もこれまで度々上演されていますが、ブロードウェイからの来日公演も2000年を皮切りに、04、06、07、09、16、18と度々上演されてきました。
『RENT』のファンをレントヘッズと呼びますが、この来日公演の回数を見れば、日本にも多くのレントヘッズがいることがわかります。

※以下、作品のネタバレを大いに含みます。

ニューヨークのイーストヴィレッジ。HIV感染が社会に暗い影を落とす日々で、時代と自らが抱えたものに抗ったり、自暴自棄になる若者たちがいた。
ロジャーはロックミュージシャン、マークはドキュメンタリー作家、マークの元カノのモーリーンはパフォーマンスアーティスト、ミミはSMクラブのダンサー、エンジェルはドラァグクイーンのストリートドラマーで、コリンズはコンピュータ哲学の講師、ジョアンはエリート弁護士。
夢はあっても家賃が払えない。愛する人を見つけても、HIV陽性の事実が突き付けられる。
友との別れ、夢への情熱、さまざまな壁を前にして彼らは今をどう生きるのか。

え!? あの90年代アーティストが
ロジャー役をやっていたの?

~開演前~

栗原 ミュージカルは今までどんな作品を?
堀中 舞台で観たのは、劇団四季ですね。『ライオンキング』とか。
栗原 (開演前の客席を観ながら)『RENT』はミュージカルの中では男性観客の割合が他の作品よりは多いかもしれない。
堀中 そうなんですねー。普通は女性ばかりなんだー。どうしてですかね?
栗原 うーん、やっぱりプリンスがキラキラ〜みたいなイメージが根強いのかもしれませんね。
堀中 突然歌い出すとか?
栗原 そうそう、そのイメージ。タモリさんの発言力はかなり浸透しちゃってますよね。罪深いわぁ〜(笑)。

〜幕間〜

栗原 ここまでどうですか? 左右どちらの字幕を主に見てますか?(来日版でブロードウェイキャストなので歌やセリフは英語。翻訳が左右のLEDに表示される仕組みです)
堀中 
うーん、両方。役者さんが右側で演じてる時には右を、反対なら左を、人の動きに合わせて見てますね。
栗原 でも舞台上では同時多発的に動きがあるから……。
堀中 忙しい(汗)。
栗原 ちなみに、日本版初演では、ロジャー役をTMネットワークの宇都宮隆さんが演じたんですよ。
堀中 えー、ウツが?TMネットワーク好きでしたよー。えー意外〜。
栗原 この作品は、いわゆるミュージカル俳優が演じるというよりは、ミュージシャンが演じることも多い作品で、よくオーディションが開催されるんです。日本版では過去にケミストリーの堂珍さんもロジャーを演じてます。
堀中 へぇ〜。
栗原 このこの後、2幕はHIV(エイズ)の影もより濃く忍び寄ってくるので、がっちりうけとめてくださいね。
堀中 はい。

Seasons Of Loveは何度も歌いました。
日本語じゃなく英語で!

〜終演後〜

栗原 堀中さんが歌ったことがあると言ってた「♪Seasons Of Love」は2幕の冒頭で歌われました。あえて黙ってたんですよー。
堀中 いやぁー、やっぱりいいですね、あの曲。
栗原 あれを♪52万5600の(ごじゅうにまんごせんろっぴゃくの〜)って堀中さんも歌ってたんですか?
堀中 いや、一応英語で歌ってましたよ。
栗原 あ、し、失礼しました。
じゃあ(ファイブハンドレッドトゥエンティーファイブサウザンシックスハンドレッドミニッツ)と歌ってたんですね。
堀中 そうそう。何度も歌いました。
栗原 私なんてサントラ聞いて何度も口ずさんでますけど、未だにここ舌噛みそうになって歌えません(笑)。

栗原 『RENT』見終えて印象に残っている人やシーン、ありましたか?
堀中 私はベニーが気になりました。一番声が良かった。
栗原 おー、歌の印象できましたね。確かにベニーうまかったですよね。ベニー役はいつも歌うまさんが演じる印象があります。
物語の中では裏切り者というか、昔は仲間だったのに魂売ったな、みたいな。
堀中 でしたね。でも歌声良かったなぁ。あとはやっぱりミミかな? 彼女が物語の中心にいる感じだったので。
栗原 エンジェルはどうでしたか? 前半はドラァグクイーンのストリートドラマーとしてパワフルというか、コスチュームも派手だけど後半は病に蝕まれていく感じでしたが。
堀中 すごい変わりようでしたよね。一瞬誰が出てきたのかわかりませんでした。衣装やメイクであんなに変わるんですね。
栗原 本当にゲッソリしてるように見えましたよね。彼女が亡くなって葬儀で仲間たちが一言ずつ語るシーンで毎回涙腺がおかしいことになるんです、私は。
堀中 私もグッときました。

初ロックミュージカルを観て思う
やっぱり音楽っていいですね。

栗原 ところで幕間に、『RENT』を観ていたら、そういえばニューヨークが舞台の漫画を2作読んでいたと教えてくださいましたね。
堀中 『CIPHER(サイファ)BANANA FISH(バナナフィッシュ)です。ニューヨークの、まさに『RENT』の舞台だった1980年代のイーストビレッジの辺りを舞台にした設定のマンガなんです。
そうだ、と思い出したこともあって、やっぱりニューヨーク行きたいなぁとすごく思いましたね。
栗原 私も、なんかもう少し若い時にエイヤッと行っておけばよかったなぁと思います。もちろん今後行けないわけではないけれど。
堀中 ですねー。海外旅行行けてないから、すごく行きたい気持ちが募りました。

~ここから互いの結構コアな海外旅行経験を披露しあいました~

堀中 今回、ミュージカルを観て、しかもロックミュージカルというスタイルの作品を観ましたけど、やっぱり音楽っていいですね。
それこそ、『サウンド・オブ・ミュージック』とかミュージカル映画を幼い頃、見せてもらっていました。父親が好きだったので。父は大学時代、グリークラブ(男性合唱団)に所属していたらしいんです。
私は3歳からエレクトーン、音楽クラブでアコーディオン、合唱団にも入り、高校ではハーモニカ部でドラムをやって、大学ではロックダンス、社会人になってからも皆で歌っていますから。
栗原 堀中さん、ものすごーく音楽と近いところにずっといるんですね。読書家だし、スポーツ(カーリングなど)もされるし、音楽も。いったいいくつの顔があるんですか!
堀中 (笑)。
栗原 また気になる作品があったら是非お声かけくださいね。海外招聘作品以外にも、いい作品たくさんありますので!
今日はありがとうございました。
堀中 また誘ってください。

今回エンタラクティブしてくださったのは……
堀中 里香(Rika Horinaka)さん
かたづけこびとの現れる暮らしをご提案する かたづけこびと代表
2015年より整理収納コンサルタントとして活動。整理収納アドバイザー2級認定講師、防災備蓄収納マスタープランナーの資格を活かし、整理収納×防災備蓄を軸に、栃木県・宇都宮を中心に関東で活動。
また、カリカナリホ名義でフリーライターとしても活動中。「自分で仕事を作って」「自分で稼ぐ」ためのWEBメディア I am、栃木県の楽しむ暮らしのフリーペーパーTANOKURA等にて執筆している。
オフィシャルブログ かたづけこびとのみつけかた
※堀中さんによる『RENT』観劇についてのブログ記事はコチラ