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自動変換、自動調整

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

私の母は俳句を少しやる。
「母の日や 娘の婿の 少し酔い」

先日、大好評だった父の誕生日(青椒肉絲と主役願望)ですっかり株をあげた夫のことを
句にしたらしい。

え、ちょっと待って、あれって父の誕生日でしたよね?
母は句作にあたりシラーッと母の日エピソードに変換していた。
そして俳句の先生にも見せて添削していただいたらしい。
母はこの句を私に伝えながら、「娘の婿って言われるのは気を悪くしないかしら?」と気にしていた。
いや、気にするところ、そこ?

わが家は、その昔、母がカーネーションはあまり好みの花じゃないと言ったことを忘れず、
母の日はスルーする方向で今に至る。今年も電話で「そういえば今日は母の日ね、いつもありがとう」とメッセージした程度だ。
でも自動変換できる母は強い。

「少し酔い」はその通りで、父は自分が飲みたいばかりでものすごいピッチで飲んでしまうのだが、あまり酒が強くない夫は、「少し酔い」で収まる程度に調整するのも上手くなった。
だって最初の頃は、体育会系みたいにいちいちグラスやおちょこを空けてひっくり返りそうになっていたから。

自動変換や自動調整は、生きる上で必要な力。
このエピソードをこういう風に受け取りネタにする私も自動調整力?をそこそこ備えていると思う。
あれ、ちょっと待って、本当は自動じゃなくて自力か。自力変換、自力調整。
でもそんなにエイヤッとしないのがいいから、自動っていうことにしよう。

※写真は実家に行く前にわざわざ食べに行った佐倉のうなぎ。うなぎの帰りに実家に寄ったことは自動調整でわざわざ伝えていない(笑)