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一辺でいい

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

モザイクタイルや、寄木細工、パッチワーク、こういう繋ぎ合わせられたものが好きだ。
洋服ならバイカラーにも目がいきがち。
どうしてなのだろうと思う。

どこか一辺がつながっている感じが好きなのかもしれない。
全部が全部、合うなんてことはないし、似たもの同士みたいな関係を一等にしていなかった気がするのだ。

幼い頃親しかった友は、同じ鍵っ子だったけど、
夏が好きな彼女と、苦手な私、みたいなことを筆頭に、全然違うところがたくさんあった。
だけど書くことが好きで、アイドルが好きで、みたいなことでしょっちゅう一緒に遊んでいた。

何年たってもそういうスタンスは変わらなくて、
全く違う部分を持っている人ほど、一辺の共通点、それは考え方とか、大切にしていることとかが見つかると、俄然楽しくなり、親しくなる。

一辺がつながっているのが好きというのは、この間の「気分でわけるくん。」でも
書いていたっけ。

仕事で取材をする機会も多いが、お会いするのはその一度限りということも私の場合は少なくない。
そんなのつまらない、寂しいと思うかといえば、案外そうでもない。
縁あって一辺はつながったり、触れ合ったりしたのだから、それも素敵だなと思える。
ライターの顔は忘れても、書いた記事としては残っていたりするというのもまた少し奇妙で面白い。

ゼロか百かじゃなくていい。
一辺の繋がりが、長く長く続く信頼関係を生むことだってあるということを知っている。

出張先のホテルの部屋にあったミニテーブルとスツールの写真を見て、
こういうの好き、こういうことだよな、と思った。

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