映画「空白」をみてわけるくん。

わけるくんインストラクターの私がお片づけにとらわれず、わけてみる
「気分でわけるくん」。さあ、今日の気分は何がどんな風に反映されていて、どんなことにきづく？

古田新太さん主演の映画「告白」を観た。
予告を見るだけでザワザワするし、観ている最中、観終わった後のカロリー消費がすごかった。
善と悪がハッキリしていれば、人の気持ちも人間関係もこんなにこじれずに済むのかもしれない。
だけど、誰もが心の中にイライラとかモヤモヤも飼っていて、それを放つタイプの人がいたり、抑え込む人がいたり、ごまかしてやり過ごす人がいたりと、どうにも単純にいかない。

この映画の中には、本当にそういう気持ちとの向き合い方に不器用な人ばかりが出てくる。
体調不良の人は、途中で見るのを断念したくなったりもするんじゃないかと思う。
厄介な副反応が出るみたいな気分になるから。

そんなわけで、わけるくん。
左はおそらく、そのいろんな人のいろんな感情。ガチャガチャしていて、色もいろいろで、ドス黒いものもある。
そして、タイトルにまんま引っ張られて、真ん中は空白。
そして、右は……。
いろんな感情に折り合いをつけたり、整理したり、誰かに救われたりした形。
ただし、これはどちらにしてもまるくなど収まりはせず、結論も出ず、
何かのボタンが掛け違ったら、いつでもまたぐちゃぐちゃになったり、混ざりあったりする。

空白を埋めるのは時間なのか、言葉なのか、涙なのか。
年代的には、寺島しのぶさん演じる草加部さんに、どうにも胸をズキズキさせられた。