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つづく人、つくづく人

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

つくづく人である。つくづく人脈である。
先月のことだ。以前勤めていた会社の同僚からSNS上にメッセージが届いた。
あまりにも久しぶりで、何年ぶりだったのかいまだに計算できずにいる。

でも彼女が好きだったモノというかコトを結構しっかり覚えていた。
その会社では編集者としていろいろなジャンルを経験でき、それが今に生きていることを
しょっちゅう自覚している。

彼女は私より少しだけ年下だったけど、当時すでにフリーライター経験もあり、
その編集部でも仕事をいろいろと教えてもらった。
前職が超絶アナログな編集スタイルだったので、私にとっては例えばイラストレーター(ソフト)の開き方や操作も、慣れないMacの使い方もたくさん教えてもらった。

上司の悪口を言っては盛り上がり、クライアントの横柄なやり方にブーブー言っては絆を深めた。
それから幾年月。メッセージの記録を見ると8年ぶりだった連絡は、彼女の同僚が取材記事のために整理収納アドバイザーを探しているという相談だった。
それならお安い御用と、トントン拍子でご協力させていただいた。

つくづく人だし、つくづくタイミングだよね。

いつもは自分で書いて発信するのが仕事だけれど、今回は要点をお伝えしてやりとりするだけだった。
タイミングよく直接お会いできる機会も作っていただけたのも奏功した。
編集してもらえるってラクだね!! と、言わせて欲しい。
イヤ、マジで大声で言いたい(笑)。
編集やライティングのスキルにもっと価値を!もっと日の光を~~!!

もとい、つくづく人である。つくづく人とのつながりは大切である。
整理収納ではよく、嫌な人とのお付き合いも整理することをお薦めしたりするが、
それは無理をして、時間や心を疲弊させるぐらいなら……という基準があってのことだ。

ではなんでもかんでもスッパリ断ち切ればいいかと言えば、それは違う。
ずっと会わない関係になったとしても、またいつだって何かの時に再びつながることは出来るということだし、人脈が財産であることを実感できる人でいたい。

彼女とはこれを機会に久しぶりに、本当に久しぶりに会って、飲もうよね!と約束した。
たとえそれがもう少し先になったとしても、全然平気な気がしているのは、
つくづく人だよなぁと実感できたからだ。

私が憶えていた彼女の好きなものにも少し変化があるみたいだ。
変わったことや、変わってないことを知る日がもうすでに待ち遠しい。


シティリビング9月8日号 (サンケイリビング新聞社)

特集「家族でやりたい10のこと」整理・整頓編に
整理収納アドバイザーとして
取材協力させていただきました。