私のおうち・大切なお庭 PR

赤く萌えるクリスマス前

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自分らしさ、暮らしやすさを提案するらしく・おうちと整理研究所 主宰の柳澤とも子が、夫婦で手塩にかけて作る庭と植物についてつづるガーデンフォトエッセイ。

先月のコラムで、暖かい秋に発芽したコリアンダーの話をさせていただきましたが、12月に入ってもコリアンダーは、まだ青々としています。
ただ夫が収穫しなくなったので理由を聞いたら、寒くなってきたら香りがすごく弱くなってただの草を食べてるみたい、と言っていました。
コリアンダーは暖かい東南アジアでよく育ち、料理に使われている理由が実感できました。また季節に合わないと植物もうまく育たないことも実感しました。

今年は暖かい秋でしたが、さすがに12月に入ると、庭もすっかり落ち着いて静かになっています。この静かな庭では、植物たちが着々と春の準備を進めています。
まさに待ち望んでいた静けさです。

落葉樹が秋に葉を落として、冬に入ると、実は枝先が赤くなってきます。皆さん、花や葉は春になって一気に芽吹くものを想像されていませんか?
実は、この時期に花や葉っぱが芽吹く準備がされています。

ジューンベリーや、カツラは、枝先が赤みがかり、暖かい春を待ち遠しそうにしています。枝の各所が赤みがかっているので、来年も順調に葉が出てきそうです。

ハナミズキも、この冬は好調で、去年に比べると花のツボミが大量についています。春が楽しみです。木蓮は去年に引き続き元気にツボミを蓄えています。

一方で、藤の花は、植えて今年で4年目ぐらいになるのですが、まだ花の蕾が見えてきません。少し尖った葉のつぼみしか見えていません。花が安定して咲くにはあと1,2年必要そうです。パーゴラの上をかなり覆ってはいるので、花が咲いて藤棚となるのが楽しみです。

このように、冬の木々を見ると、来年の庭が想像でき始めてきます。完全に休憩して寒さを凌いでいるだけに見える植物たちが、着々と春への支度を進めています。

唯一の心配は、私も夫も休日に仕事などで空けていることが多く、庭の肥料やりが十分には出来ていないことです。庭の植物たちに「ごめんね~足りていないね」と心の中で呟きながら、ハッと気が付くことがありました。
日々の暮らしの中、大切にしていることであってもどうしても追いつかない時があります。決して忘れているわけではない。
ただ、追いつかないだけ。
そんな時は生活スタイルを前向きに見直しするチャンスかがきたのだと思います。
こういった課題があるからこそ、夫の心境やスケジュールについても、もっと大切にしていきたいし、コミュニケーションを取りたいと自分自身の心境に気付くのです。

庭の植物達は一見眠っているように見えても、既に準備万端。春になれば全力で芽吹きだす。準備からきちんと手を抜かない自然の力に改めて身が引き締まる思いです。
私が眠っているように見えるときは、本当にただ眠っているだけですから、笑。


今年はおうちの一画にクリスマススタジオを作ってみました。
お庭、そしておうちの中でも……。
季節を感じられる幸せ感や豊かさを一番に感じる季節です。


文・写真 柳澤とも子

らしく・おうちと整理研究所主催
整理収納アドバイザー2級認定講師兼インテリアコーディネーター
モノは捨てずに活かすをモットーに政治家や芸能人のご自宅の片づけをサポート。
一度見かけた収納用品は絶対に忘れないのが得意技。
著書の『SA!KO 新おかたづけメソッド : 「整理・収納」の常識を覆す』は、Amazon 住宅建築・家づくり部門で1位を獲得。
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