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誰かの非日常になる

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

取材先が姪っ子たちの住まいの方面に近かったので、終わったらランチでもいかが?
と誘ってみた。
皆、成長し、それぞれ予定も詰まっているから、あくまでも都合が合えば……だ。

当日の朝になって、やりとりしていた義姉に
「今日もバカ暑いからパスしてもらっても大丈夫でーす」とメッセージを送った。

バカ暑いというフランクさに、サッカーやっている姪たちにかけてパスという言葉を使うことで、断りやすくしています。(栗原式ミニライティング講座?)

しばらくすると、こんな返信が来た。

姪1
朝から勉強するから◯◯ちゃん(私の名)とランチ連れてってー

姪2
サッカートレーニングマッチがあり、解散12時だから急いで帰ってくるからランチ待っててー

だそうです、とある。

なんて嬉しいこと言ってくれるのさ。
暑さを理由に一瞬でも「まあいっか」と面倒くさがりがでた叔母を許せよ。

姪1は高校生になって初めての期末テスト真っ最中。
姪2は中学生になって初めての期末テストが終わったばかり。
私といえば、資格も含めて、試験やらテストというものからとにかく遠く遠く距離を置いているので、単純に年5回もテストに向きあう生徒諸君はエライ!と思う。
大人でも資格試験などに常にチャレンジしている方々を尊敬している。

話は逸れだが、こんな風に誰かの非日常になれるのは、なんだか嬉しいものだ。

最寄り駅まで車で迎えに来てくれて、オススメの野菜が美味しいランチのお店に皆で行くことになった。
現在地を伝えると、場所の目印はパン屋さん。
姪っ子一家にはお馴染みのパン屋さんらしく、電話の向こうからいろいろなオススメパンの名前が聞こえる。

ナスのやつ、カツサンド、キッシュ、なんだかあれこれ言っている。
待っている間に自宅への土産に買おうかと思ったけど、何? 買ってきてってこと?
でも賑やかな感じが楽しくて、電話を切った後にそのパン屋さんに入った。
キーワード的に聞こえたそれらしきパンと、自分が気になるいくつかを購入した。

4月からスタートした姪っ子たちの新生活の話を聞きながら、
甥っ子が最近撮っているという自然写真を見せてもらったりしながら、
楽しいランチタイムになった。

購入したパンの中から、カツサンドは姪っ子たちのおやつ用に渡して、
その他は持ち帰った。
姪1のおすすめのナスが乗った総菜パンを夕飯に食べた。
これが実に美味しい。

ナスパン美味しすぎる。という感想と、
姪1の味覚を信用するわ。という宣言に
テストガンバレをプラスしてメッセージを送ると、
「お口に合って何よりです」と返信が来た。

誰かの非日常になれるのは、なんだか嬉しいと書いたが、
彼女たちが私の非日常を彩ってくれたんだよなと、ちょっと嬉しくなる7月の第一日曜日だ。