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おねだん以上の熨斗袋

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。というか、理由あって週イチ義母宅外伝!?

フリーランスになって11年、当然ながらボーナスはない。
この時期のニュースで、ボーナスが上がった、
下がった、使い途は?なんていうのを見ても、「あっしには関わりのねぇことでございやす」とおどけるだけだ。
まぁ、振り返ってみると会社員時代もあまり当てにならないことが多かった気もするけれど。

どちらかといえばこの時期は、年末進行というワードがつきもので、わさわさしたままあっという間に半月が過ぎ、晦日になる、そんな感じだ。
そして、週イチ義母宅はほぼそのペースを崩すことなく続いている。

昨晩、夫が私にこれをくれた。
たしか昨年は時間がなかったとかで銀行の封筒だったと記憶している。
週イチ義母宅生活が始まって、初めてこれをもらった時は、やけに感動した。
中身というより、この行為にだ。
「御礼」と「自分の名前」をフルネームで書いた熨斗袋だったからだ。
全く予想をしていなかったことと、熨斗袋にやられたのだった。

今年は一筆箋も封入されていた。
これまたやけに感動してしまった。
日ごろから感謝の言葉を伝えてくれるし、当たり前だとは思っていないみたいだ。
実を言えば「いや、よくやってるよね、私……」などと自分から言っては、
褒めてくれテロ、感謝してねハラスメントをしまくっている。
週イチ義母宅から戻った日は、ビールを飲んだり、ジャンキーなものに手を出しがちだったりもする。
それらをイヤな顔するわけでもなくやり過ごしてくれたうえで、この熨斗袋なわけだ。

夫婦間でも、いや、夫婦間だからこそこうした気持ちが大きな意味を持つ。
「LINE PAYでちょうだい」とか、「いや、振り込んでくれればいいから」とか、それも一理ある。
でも、昨年の私、今日の私は、この熨斗袋がいい。

「クーポンじゃなくて現金でくれなきゃ意味ないよ」と世間はなんだか騒がしいけれど。
あ、もちろん中身はクーポンでも肩たたき券でもないけどね。