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誕生日の疑惑と叔母の記憶

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

私の母は1月1日生まれだ。
日本中で「おめでとう」を言う日だねと思うが、本人は昔から、「自分の誕生日なのに毎年ゆっくり座っていられない
」とぼやいていた。
それでも孫が出来てからは、毎年一日遅れでおせちの後にバースデーケーキを前にして、セレモニーをしてもらい、
誕生日プレゼントも何かしらもらって、なんとなくおめでたい感じで過ごせているのではないだろうか。
今年は私の夫から、玉三郎さんのDVDがプレゼントされて、大喜びしていた。

母の名は正月生まれならではの名なのだが、次兄が「1月1日生まれってことになってるけど、本当は大晦日だったりしたんじゃないの?」と聞いた。
昔の人はそういうこと少なくなかっただろうからと。
これにすかさず長兄が、「いや、それ、気になって叔母さんに確認したんだよ。」という。

聞けば12月のある土曜日に母は近県に暮らす一番上の姉(私たちの叔母)の元を久しぶりに訪ねた時にちょうどそんな話になったのだそうだ。
毎週土曜の母への電話を習慣にしている長兄が、叔母と電話越しに会話をした時に、一番末の妹が生まれた時のことを覚えているか聞いてみた。
本当に1月1日生まれで間違いがないのかと確認したらしい。
叔母は「お雑煮を食べていた10時頃にお産婆さんが来たことを覚えているから、1日生まれで間違いない」と答えてくれたそうだ。

憶えていてくれたことと、何よりこうした会話をしっかり出来る元気な叔母の存在が嬉しい。
こうして母は、正真正銘、1月1日生まれであるということがわかった2022年のお正月。
6人目の子だった母は、少し早く12月31日に生まれていたら、
すゑ子とか、とめ子とかいう名前になっていたかもしれないと聞いたことがあって、
それは冗談のような半分ホントのことだったのではないかと思う。

なんてことないことだけど、聞いておくのは悪くない。
大したことでなくても、確認しておくのは結構いい。
そして、それをシェアしておくのはかなりいい。

ところで1月1日生まれの有名人を検索してみた。
堂本光一さん、役所広司さん、ジミー大西さん、大友康平さん、Mr.マリックさんに尾田栄一郎さん。
実にいろいろなタイプがいるみたいだけど、
皆、本当に1月1日生まれなのかな?