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嬉し、かしまし、やかまし狂騒曲①

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

3月のことだ。学生時代の友人6人で久しぶりに集まった。
全員が集合するのは、実に7年ぶりのことだった。
きっかけは友人のうちの一人と義母宅帰りに再会した時に
「キリのいいメモリアルな年齢の今、全員で集まりたいよね」という提案からだ。
そろそろ皆、外で誰かと会いたいよねという熱が高まっているタイミングだった。およそ10年前もキリのいい年齢で集まったこともあり、
「庭園なんかもあるところでぜいたくランチ、どうかな?」というウキウキする提案に、
「遠慮せず、そのうち……なんて言わずにサクサク提案しちゃったほうがいいよ!」
などと言い出しっぺを焚きつけた。その言葉通り、友人はプランを立て、グループLINEに提案をアップ。
するとあっという間に日程も場所や時間も決まった。
おかげで皆が同じ年齢のうちに集まることができる。

「どうしよう、着ていく服がない」
「私も」
「こういうお出かけ久しぶり」
「都内に出るのいつぶりだろう?」
こんな会話がダダーッと連なる感じもまた楽しい。
平静を装っていた私も実はこのお出かけに合わせて、友人らに服を見立ててもらい
明るい春夏服を手に入れていた。

いよいよ楽しい宴の日が近づいてきた。
今年の桜はだいぶせっかちだったおかけで、その日は桜も満開を楽しめそうなタイミングとなった。
しかし……、数日前から何度天気予報サイトの週間天気を見ても、その日に傘マークがついている。
気温も桜がもう一度花を閉じてしまうのではないかという低い気温に逆戻りの予報だった。

思えば、私たちの年代は天候に恵まれないことが多かった。
ぐーんっとさかのぼった成人式の時(もちろんまだ1月15日に固定されていた頃ね)は、
東京・千葉で20年ぶりの雪、だった。
20年ぶりってことは、生まれた年以来ってことだ。
思えば、高校の入学式も桜が咲く中、前日に雪が降ったと記憶している。
まあ、そんなことを言えば、春の不安定な天候にはよくある話ということにもなるのだが……。

そうして迎えた当日は傘を持たずに出かけるわけにはいかない生憎の天気となり、
買っていた服は寒がりの私には無理な気温だったので、残念ながら見送ることにした。

そんなことはありつつも、6人元気に集まって、その瞬間に姦しいとやかましいの渦。
お皿が運ばれてくるたびに料理の説明をしてもらう段になって、「シーっ!!」なんてしつつ、
美味しく美しい料理を、少しだけ緊張しながら楽しんだ。
もちろんお約束のように一皿ひとさら写真を撮る。
「え、SNSとかやってるの?」
「え、何かにアップするの? インスタ?インスタ?」とか言い合って、
結局誰もしていないとわかり、たぶんアップしているのは私だけ。
それもだいぶ日数が過ぎてから……。

そんな感じが私たちらしいねとまた笑いつつ、おかわりのパンもしっかりいただいて
楽しいランチはひとまず終了となった。

大はしゃぎの庭園散策へ、たぶんつづく……

美しくて美味しかったカルパッチョ
なめらかで美味しかったポタージュ
お上品で美味しかったポーク
ストロベリーとピスタチオってテッパンの組み合わせだよねで美味しかったスイーツ