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BOXの形状とお辞儀の角度

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

私が暮らす集合住宅で以前勃発していたゴミ問題。
集荷が夜のため、住宅街の一角に設けられたゴミ置き場が度々カラスの被害に遭っていた。
集合住宅用のステーションがあればいいのに。
そんな不満を抱えていたところ、昨年、管理会社からのお知らせでステーションが作られることになった。
蓋のしまるBOXタイプで、敷地内になったので、出すのも便利、夜でも安心だ。しかし管理会社からは度々、ゴミを出すのは集荷の2時間前にせよと通知が入る。
それが無理なら管理会社に電話をしろとある。
「それ、BOXタイプのゴミステーションにした意味なくない?」
「夜7時30分までに必ず家に帰れる仕事ばかりでもないでしょうに」おそらくこれはゴミステーションを設置する際に、少なからずあったいざこざ、ゴネゴネが影響しているのだろうと思われる。
在宅仕事が多い私のような家庭では大して問題がないが、

物理的に無理な人もいるはずだ。今のところそれ以上のトラブルはなく、
私もどうしてもゴミの日で夜遅くにしか戻れない日は、昼間のうちに出させてもらっている。
もちろん蓋を閉めて、鍵をかけて。
夜、帰宅時間に、ゴミ収集に行きあたることがある。
積み上げられたゴミ袋の山をじゃんじゃんさばきながら回収をする清掃員の方々に頭が下がる。
実際、私は車の横を過ぎるとき、頭を下げている。
暗くて見えないだろうけど、気持ちの問題だ。

一つ気になっていたことがあった。
収集車にゴミを投げ入れる時に、いつもステーションの前にゴミ袋がゴロゴロしていることだ。
ジェンガみたいに積まれた袋が崩れてそうなってしまうのだろうか。
だとしたら捨て方に問題がある?いや違った。あれは、清掃員さんたちがあえてゴロゴロと散らばしているのだ。

なぜわかったかというのは、ゴミBOXの形状で知った。
これが蓋をあけたBOXだ。よく見る形状だ。

先日、帰宅すると、このBOXがこうなっていた。

そう、フロント部分がバーンと開いていたのだ。
見慣れない光景に一瞬「?」となったが、これはマグネット式で前に扉が折れるようになっていた。

たしかに、ここに数軒分のゴミが詰め込まれるとBOXはパンパンになる。
そこそこ深さもあるから、箱の形状のままでは清掃員さんはゴミを取り出しづらい。
収集車を横づけしたら、このフロント部分を開けば、ゴミは前に崩れて下まで取り出しやすくなるという仕組みだ。

何かの拍子に蓋が閉まらなかったのだろう。
反動で開いてしまったのかもしれない。
でも、このBOXの形状を知るまでに半年以上の月日が経っていたということからも、
いかにいつも清掃員さんが開けて閉めてをしっかりやってくださっているかがわかる。

これ、みんなの常識、だろうか。このBOXの仕組みは周知の事実だったろうか。
いずれにしても、今後も私は収集車を見かけたらお辞儀をするだろう。
角度は少しこれまでより深くなるはずだ。