紅茶コーディネーターのイノチカが、さまざまな角度から紅茶と共に過ごす時間をご提案するオリジナルエッセイ。
好きなのは紅茶を愉しむしあわせな時間と空間。
一人の時もあれば、大切な誰かと一緒の時も。自宅をはじめ居心地の良い場所でのTeatime。
私の人生の中で、紅茶と紐づく記憶は、いつもしあわせと結びついています。
暮らしに紅茶を取り入れて、日常にもっともっとしあわせな時間を増やしていくことができたなら……。
紅茶にまつわるあれこれを綴ります。どうぞ紅茶を片手にお付き合いください。
《Tea and・・・水筒でTea make？ 珈琲派も好む紅茶》
暦の上では秋。とはいえまだまだ残暑が厳しいですね。
今年の夏は、今までにない暑さで、うんざりという方も多いのではないでしょうか。
ついつい冷たい飲み物に手が伸びてしまいそうですが、クーラーの効いた室内では、私は意識して温かいみ物を頂くようにしています。
やっぱり大好きな紅茶を頂くとほっと一息、夏の疲れも癒されます。
さて、夏休みも終わり元の日常に戻すタイミングの方や、新しい仕事、プロジェクトに取り掛かるという方も多いのではないでしょうか？
そんな時におすすめの紅茶があります。それは「イングリッシュブレックファーストティー」。名前の通り、朝起きる時や朝食時にもおすすめの目覚めの紅茶。
水色も濃く、とスッキリとした味わいで、気持ちもシャキッとしてきます。珈琲好きに好まれるというのもよくわかります。カフェオレが好きな方はティーウィズミルクにして愉しんでみてはいかがでしょう。
でも、朝から紅茶を淹れるのは、ちょっとハードルが高いかも……。
そんな方にお勧めなのがA.F.JONES TEA「No97 ENGLISH BREKFAST」。
こちらはウバとディンブラの茶葉を強めにブレンドしてあり、紅茶好きはもちろん、珈琲派の方にも気軽に楽しんでいただけます。
というのも、A.F.ジョーンズの紅茶は最高級の茶葉を使用しているということで、品質がとても良く、味と香りが良いのはもちろん、ほとんど紅茶の淹れ方に気を遣わなくても良いとのこと。
はじめて出会った時に「それでいいの？！」という手軽な淹れ方を教えていただき、びっくりしたのを覚えています。味も美味しくて「手間暇かけて淹れた味と同じか、それ以上かも！？」と正直思いました。茶葉のクオリティーの高さのなせる業ということでしょうか。
その手軽な淹れ方とは、500mlの保温水筒に、汲みたてのお水を沸かした熱湯を注ぎ、ティーバックを一つ入れるだけ。（紙ラベルの部分は外に出すか、切ってくださいね）
A.F.ジョーンズの紅茶は、そのまま入れっぱなしでもえぐみや渋味がでないのです。（一般的なティーバックは、既定の時間２分程度で引き上げることをおすすめしています）
5分待てば美味しく頂けますし、数時間後、より旨味が出ていてさらに美味しくなります。保温機能の高い水筒やポットに、朝作っておくことで、一日中気軽にとびきり美味しい紅茶を楽しんでいただけますよ。
個包装になっていて一個200円前後の価格で、最初はお高いかな……と思ったのですが、これで本物の美味しい紅茶を３杯以上いただけるのですから、コンビニでのペットボトルや、カフェの紅茶の代金で十分楽しめる！と気づきました。水筒を使うことで、エコにもなりますね。
茶葉の種類や特徴などを知ることで、紅茶をもっと愉しんでいただけると嬉しいです。
７～８年くらい前でしょうか、あるイベントで初めて試飲させていただいた時、あまりのおいしさに感動したのが、A.F.JONES TEAとの出会いでした。
1912年から続くスリランカの伝統のあるブランドとのことでしたが、日本では取り扱いがほぼなくて、私は全く知りませんでした。日本で唯一正規輸入販売店として、この紅茶を取り扱っているコ―ジュクリムゾンの社長に、いろいろな種類を試飲させてもらいながら、お話を聴かせていただきました。
すると、私と同じ熊本出身で、なんと高校の大先輩だったことが判明！もうびっくりです。その後、たまにイベントのお手伝いにお声かけいただいたりと、紅茶がつないでくれたなんとも不思議なご縁に感謝です。
時折熊本弁で話す社長は、とてもフレンドリーにジョークを交えたりしながら話してくださる気さくな方です。コロナ禍でイベントもなかったので、ここ数年はお会いできていませんでしたが、またお会いできる機会があると嬉しいなとおもいます。
そろそろ紅茶のお代わりはいかがですか。
A.F.ジョーンズの紅茶はイングリッシュブレックファーストなどのブラックティーの他にもフレーバーティー、ハーブティー、グリーンティー、スパイスティーと24種類ありますので、あなた好みの紅茶もきっとあるはず。
珈琲派の方にも一度味わっていただけましたら嬉しいです。
