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空気が満ちていなければ

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッ
セイ、つまりクリッセイ。

とある場所で見つけた収納。そう、バランスボール。
この収納方法は一般的なのか聞いてみた。
一般的かどうかははっきりしないそうだが、ボールに空気がしっかり入っている状態なら、この角っこばさみが出来るそうだ。
もちろん、そんな名前がついていたわけではない。

片づかないお悩みのあるお宅に大きいバランスボールがあるある問題はよく耳にする。
バランスボールってよっぽど広々リビングとか、トレーニングルームじゃないと、なかなかの存在感だ。

バランスボールをリモートワーク用のチェアにしているという方のお宅も取材したことがある。その場合は大抵、カウンターデスクの下にしっとり収まっている。

この角っこばさみ収納は、ご家庭ではないので悪しからず。
しかし、ボールに空気がしっかり入っている状態なら、収まるというのは、
なんだかいろいろ例えられそうな気がした。

例えば気持ち。
なにかを始めようとした時、瞬間的にブワッと空気をを入れなくては、浮上もできないし、
美しく収まるはずもない。

ライティングもそうかな。
書きたいこと、伝えたいことがないのに、うまく書こうとか、カッコよく書こうとか、
褒めらられるように書こうとすると、まとまらない、みたいな。
たった1行、これだけは伝えたい! があれば、そこにブワッと空気を入れればいいのだから。
その上で、書き方のアドバイスがやっぱり欲しいという方は、ぜひ当方の「栗原印のライティング講座」へ。
あ、これが言いたいことだったわけではないけれど?

ということは、このキュッと角っこばさみで収まったバランスボールだって、やがて空気が抜けてきたらこうはいかなくなる。
ではどうするか。
突然の落下、みたいなことがないように、再び空気を満たせばいいのだ。
出来そうで出来なくて、出来ないことに文句を言ったりしてしまいがちだけど、
そういうことなんだよな。

キュッと角に収まった赤いバランスボールを軽く見上げながら、
あっちにもこっちにも空気入れなきゃと思った。