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パズルを永遠にやっている人

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

まるでパズルのような仕事がある。
具体的に言うと、指定の文字数に合わせて原稿を書いたり、リライトしたりすることだ。
数字に弱い私が、一番数字に近づくタイミングかもしれない。
近づくとはいえ、計算などはないから、幼児レベルだけれど。

ライターとしては、この文字数以内に文章を収めよ、というのがあり、
編集としては、この文字数内で加筆修正をお願いします、というのがある。

2文字くらい足りなくてもいいけれど、1文字はみ出すのはなし。
伝えたいことは、しっかり表現しなくてはいけない。
主語を入れ替えたり、言い回しをこっちにしたりあっちにして調整するわけだ。
もちろん数が合っていればいいだけではない。
読んでみて、リズムが悪いのはよくないし、
同じ言葉を繰り返し使い過ぎてはいけない。
だからパズルのような、と書いたのだ。

パズルといえば、一人遊びが大得意、同じもので繰り返し遊んでいた私には、
大のお気に入りのパズルがあった。
1コマの直径が3㎝くらいだったろうか、ピースは60とか80? の亜土ちゃん(水森亜土さん)のジグソーパズルだった。
キュートな女の子がバーンと描かれているのではなく、賑やかなショップにたくさんの登場人物がいる絵柄だった。プードルを抱いている人がいたり、ウィンドウーケースが描かれたりしたような……。

子どものパズルあるあるで、何度も何度も作っているから、ほとんど見ずにできるようになって、時間を計ったりもしていて、一人で記録を更新し続けていた。
裏面には表の図柄が線画で描かれていて、つまり塗りえのようになっていた。私はその面を緑の色鉛筆一色で塗りつぶしていた。
色や柄があると簡単なんだと、兄にアドバイス? されていたのだろう。
表が簡単にクリアできるようになってしまってからは、あえて裏でパズルをすることもあった。

あれは何歳頃のことだったのか。何年間くらいあれで遊んでいたのか、でも飽きたらまた別のものを買ってもらえるというわけではなかったので、永遠とそれを使っていた。
トータルで何回くらい作っては壊し、壊しては作っていたのだろうか。
もちろん数えていたりはしないけれど、使い終わって正方形の紙箱に収めるのもすっきり気持ち良くて、1ピースも紛失することはなかったことはよく覚えている。

少し大きくなるとスヌーピーやら、ノイシュバンシュタイン城のジグソーパズルをコツコツやっていたこともあったけれど、
パズルといえば、あの亜土ちゃんのジグソーパズルを思い出す。

コツコツつなぎ合わせるのが好きだったんだなぁ。
一度好んだら、飽きずにとことんだったのさ。
作っては壊し、表と裏を入れ替えたりしていたよね。
テーブルにピースを並べていたってことか。

人って案外、変わらない生き物なのかもしれない。
いや、私がそうだというだけだろうか。

このクリッセイは毎回、ほとんど文字数を気にせずに書いている。
数えなくても、おおよその文字数はバランスが取れているのは、
結局繰り返しパズルをしてきたおかげなのだ。

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日 時:3月6日(水)10:30~11:45
場 所:渋谷区文化総合センター大和田
(東京都渋谷区桜丘町23-21 渋谷駅より約10分)
対 象:整理収納アドバイザー ほか
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講 師:栗原晶子 プロフィールはコチラ

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