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イチジク~好きなものの理由part.2

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

「好きなものは何?」「今、夢中なものは?」「気になっているものある?」
取材先で、ミーティング中に、久しぶりの友と話ながら、
よくこんな質問をする。質問というか、話題を振るくらいの軽い場合も多い。

スッと答える人もいれば、言うほどでもないし……躊躇う人も多い。
質問する方はラフなので、考えこませちゃったりすると悪いなぁという気もするけど、
好奇心が勝つので、それは?これは?と畳みかけることも多い。

じゃあ、私はといえば、あまり好きなものが変わらないというか長いので
初めましての人との会話以外では新鮮に話せないことも多い。
でもそれは主に自分の問題で、思うほど他人は私の(というか他人の)好きなものに興味はないものだ。だから自信を持って!? いや、張り切って好きなものの話をしていいと思う。

で、長く好きなものは、長いなりにちゃんと情報や感情がアップデートされていたりもする。

私にとってはイチジク。庭で育てるほどの気に入りようで、
でも果実なのでシーズンというものがあるので、ここからしばらくは大人しくなる。
しかし……世の中には、イチジクの誘惑が渦巻いている。
食べ物でいえば、ジャムやドライイチジクは一年中ある。

自家製イチジクを挟んだなんちゃってフルーツサンドホイップ少な目の自家製イチジクを挟んだなんちゃってフルーツサンド2021

 

そして最近よく目にするのはコスメだ。
アイカラーやリップのカラー名にイチジクだのfig(フィグ)だの入っていると、
呼ばれてると思ってしまう。
写真のリップは#06FIGFIG なんて書いてあるし、
写真のリップバームは「フィグが実った森をお散歩しているような香り」なんて書いてある。

森に行かなくても、フルーツサンドにたっぷりクリームと共に挟まれていたりするのにね、
呼ばれてると思ってしまうわけ。

そしてこのイチジク好きを考える時、「なんでそんなにイチジクが好きなんだっけ?」
と自問自答する。
全く明確な答えがない。でも、たいていはこうまとめている。
「あの薄甘い感じが好きなんだよね」

これ、真面目にイチジク栽培している方にはお叱りを受けるかもしれない。
甘さを追求していたり、品種もいろいろで、体にもいろいろいい話もたくさん聞くし。
でも、当面はこれでいこうと思う。
「あの薄甘い感じが好きなんだよね。だけど葉も幹もあのイチジクの香りがしっかりして、だからカミキリムシ(天敵)がどこからともなく寄ってくるし、素手で触ったらかぶれるくらい酵素が強い。薄甘いのにね。」

好きなものの理由を考えて、話せるのは楽しい。
人に言うほどでもないなんて思わなくていいから、たまに好きな理由を考えてみればいいのだ。

ちなみに、私の名前からよく、栗も大好物だと思われている。
イチジクと栗ってなんとなく相性良さそうだからかなぁ。
ケーキの種類の中にモンブランがあったりして、選ばないと「いいの?」なんて聞かれたりもする。
ええと、栗は……フツー。でもあのフォルムは気に入ってるんだなぁ。
この間もいただいた栗のブローチをつけて出かけたら、なんか楽しかった。
「栗も好き。あのフォルムがね」
よし、好きの理由が出来たぞ。