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これに名前を!

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日常の中から、エンタメを整理収納目線、暮らしをエンタメ目線でつづります。栗原のエッセイ、つまりクリッセイ。

以前書いた「学ばないタイプが痛む4つのこととその理由」でもさらりと書いたが、
なんだか右膝が痛い日々が続いている。
「膝痛」とかで検索しちゃったりしたもんだから、コンドロイチン系の広告が容赦なく上にあがってくる日々になった。

これは劇場のトイレでの一コマだ。
何度か訪れている劇場のトイレは、並び方のルールやおおよその個数などを把握している。

これは、自分のためはもちろん、誰かを劇場にお連れする場合にとても役立つ。

最近はそのほとんどが洋式トイレだが、たまに和式トイレがある劇場もある。
なんだ、空いてるじゃない!と思って入ったら和式トイレだったという経験は、
劇場でなくてもあるかもしれない。
それで、「やだ、和式じゃない」と後戻りしたら、次の人とかち合ってしまいなんか気まずい
みたいなシーンを目撃することもよくある。

間隔を空けて並ぶための足下の靴マークを一つずつ進んでいくと、次は私の番だった。
「たしかこの劇場のトイレは和式もあったっけな」とうっすら記憶。
私の前の人の番になった。
彼女は1~2歩行きかけてとどまった。
そして「和式ですけど、どうぞ!」と丁寧に私に先を譲ってくれた。

一瞬迷って、「あ、そうですか、では……」と和式トイレに向かった。

和式ですけどと言われなくても、なんとなくわかっていた。
そして、この時の私は和式でも洋式でも構わないから一刻も早くトイレにいかせて!!
という状態でもなかった。
それなのに、譲られて和式トイレに私は入った。

これ、何?
この現象に名前をつけるとすると、何?

右膝が痛い私は、よいこらしょっとなりながら
無事にすませることをすませて立ち上がる。

「和式ですけど、どうぞ!」
「あ、私も和式はちょっと……、お先どうぞ」
「私も洋式なんで」
こういうやりとりを目撃したこともあった。
ただ、私は「あ、私も和式はちょっと……」と言えなかった。

これ、何?
この現象に名前をつけるとすると、何なの?

今、自分に言えることは、膝痛いとか言ってる場合じゃないでしょってこと。
それに尽きる。

※写真は膝当て?にみえて、これは手袋です。