とりなし隊長のメモパッド PR

ひと晩たったら

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言い方ひとつで、考え方ひとつで物事は結構うまくいく。これはとりなし隊長がちゃちゃっとメモしたような気楽な記録と提案です。

〈今回のとりなし対象は夫と私〉

どうやら対象が夫と私になると、どこまでも小さな話になるようだ。
写真を見ただけで、なんかね。

家で仕事をする私は、外に働きに行く人より相当時間のやりくりがつけやすい。
それなのに完璧にこなせているかといえば、否である。
そもそも完璧ってなんだろう? とも思うが、それでも夫の帰宅時間がわかれば、それに合わせて食事の準備をして、一緒に食べようという思いはあるのだ。

しかし、夫の帰宅時間は、結構な確率で仕事とぶつかることもある。
オンラインミーティングもそうだし、自分がやりかけの仕事、書きかけの原稿のタイミングとばっちりぶつかることもある。

「なんだ夕食の準備も出来ていないのか! こっちは一日仕事して、疲れて帰ったというのに!」みたいな超モラハラなことはもちろん言わない人で、
食事の時間が前後しようと、そこは「仕事のキリのいいところでいいよ」と言ってくれる。
ありがたい。いや、本当に。

その日は夜からオンラインミーティングだった。
いつもは始まってから30分くらいして帰宅……というパターンが多いが、この日は通常より1時間ほど早く帰宅した。

日中のうちに何一つ準備も出来ていなかったので、ありあわせのもので「炒飯でいいかな?」と提案した。
私は仕事の合間の変なタイミングで食事をしていたので夫の分だけ作ることにした。
冷ご飯はちょうど軽く一膳ある。

……と、そこへ仕事の電話がかかってきた。
後回しに出来ない電話だった。

夫は嫌な顔ひとつせず、自分のことは自分でする……精神で、自ら豚肉とネギと玉子の炒飯を作って、ちゃっかりラーメンも作って、ラーメン炒飯な夕飯を済ませてくれたらしい。
私は電話の後、オンラインミーティングに突入した。

……と、ここまで書いて、夫自慢かよ! と思ったろうか。
まあ、自慢です。

しかし、いろいろ終わって遅い時間になってコンロの上にあるざっと洗ってあったフライパンを見て私は気づいてしまった。
アナタ コノ フライパンニ フライガエシ ツカッタワネ!
あなたこのフライパンにフライ返し使ったわね!

しかもガリガリってやったわね!

フライパンにはちびちびと傷がついていた。まあ、さほどのフライパンではないのだが、
「あーあ。」な感じではある。

すぐに言いたい気持ちをグッと押し込んだ。
だってせっかく自分で作ったのに、洗い物までして完結したのに、そこにこのタイミングでダメ出しされたら、ちゃぶ台ひっくり返したくなる。私なら。

とはいえ無意識にこれをしているのである。
夫は馴染みのあるものを好む。というか目に入らないらしいのだ。
キッチン周りならなおさらだろう。

そんなわけで一晩置いて、翌日の食卓の支度をしている時に「あ、そういえば……」で切り出した。
わが家にはシリコンスプーンなるものがありまして、次回からはこれを使って欲しいと無事に告げた。
傷も目視してもらった。

炒飯は冷めたものより、熱々の作りたてがうまいだろう。
でも、ダメ出しというか、次からはお願いね……な内容は、一晩置くくらいがちょうどいい。